こんばんは☆コニーです。
この記事は、ファイナルファンタジー旧作であるFF1をプレイした旅日記です。
第2話 コーネリアの異変
FF1の世界を包み込んでいる暗黒を振り払い、平和の光をもたらす。
ハイデリンの命によってFF1の世界に降り立った私たち光の戦士は、この世の情報を得るために近くの町で聞き込みを行うことにした。
鬼才コーネリア王が統治するコーネリア城の城下町として栄える緑豊かな町。
自然豊かなこの町の住人はみんな明るくて元気いっぱい。
ほら、この子ったらこんなにはしゃいじゃって…写真撮らせてもらってもいいかしら?
こんなトラブルとは無縁のような平和な町では暗黒のような物騒な話についての情報は手に入るはずもなく、小一時間聞き込みをしたのだけれど成果はゼロ。
「ぐぅ~~~~~」
朝から何も食べてなかったからお腹すいちゃった。
しかもこんな雷のような大きな音まで鳴らしてヤダ恥ずかしい。
「だれだ真ラムウ召喚したのw」
「ごめん、これ極ラムウw」
あさひなの冗談まじりのツッコミに、こちらも負けじと返事する。
いや、冗談じゃなくて、本当にお腹すいてるから。なんなら絶でもいいから!
「たしかにお腹すきましたね、お店さがしてきます」
さすがおしずさん、行動が早い。
次のラムウ降臨を必死に阻止しながらおしずさんの帰りを待った。
「やっぱり紅茶はアールグレイにかぎるわよね」
昼下がりの午後、おしずさんが見つけてくれた町の小さな喫茶店でランチを楽しんだ私たち。
食後にいただく紅茶は格別だ。
ベルガモットの落ち着いた香りに癒されながら旅の疲れをとる。まだ始まったばかりなんだけど。まだなにもしてないんだけど。踊り子の写真撮っただけなんだけど。
そんな優雅なひと時を過ごしていたのだけれど、突然聞こえた叫び声によって現実に戻された。
「王女がさらわれた!」
平和な町にもたらされた珍しく物騒な話だ。
声がした方へ向かうと、10人、20人、30人…やっぱりみんなも気になるのか、すでに野次馬ができていた。さっきまでこんなに人いたっけ?
悲鳴や叫び声をあげる人、泣きじゃくる人、怒鳴り声をあげる人。
『王女がさらわれた』というキーワードで一瞬にして町が混乱した。
比較的冷静そうな人を探して話を聞いてみたらいろんなことがわかってきた。
さらわれたのはコーネリア城の王女。
自室でリュートを奏でていたところ、何者かによってさらわれてしまったらしい。
さらわれた王女の父でもあるコーネリア王はひどく嘆き、王女奪還のため光の戦士の来訪を待っているとのこと。
この世界の暗黒解決も大事だけど、人助けも大事。
町の人からこんなに愛されている王女様だもの、きっと救い出してみせるわ。
私たちは詳しい話を聞くためにコーネリア城に向かった。
コーネリア城は喧騒としていた。
城の兵士はみんな血相を変えて慌ただしく走り回っている。
それもそのはず、城の警備が突破され、一国の王女がさらわれたのだから。
城の人に話を聞きたいのだけれど、聞こうにも聞けそうな人がいない。
走り回っている兵士を呼び止めようとしても、うるさい!と相手にしてくれない。
王様に案内してくれるだけでもいいんだけど。
「お願い、話を聞いて…」
誰も話を聞いてくれない。
そんな私を見かねたのか、ジンさんがボソリと呟いた。
「仕方ない…」
そういって、突然ジンさんが身にまとう鎧を外し、服を脱ぎ始めた。
い、いやいや、仕方ないってジンさん何をしようというの!?
ここはFCハウスじゃないんだよ!?
こんなところで脱ぐと逮捕されちゃうよ!?
私の制止は届かず、ジンさんは上半身にまとっていた服を脱ぎ捨てた。
鋼の如く鍛えあげられた筋肉ボディがあらわになる。
続いてズボンに手をかけ、一気にずり下ろそうとしたその時、背後から声がした。
「そこで何をしている!」
終わった。試合終了。バッドエンド。
前略、母なる星ハイデリン様。私たちのFF1の世界を救う旅は終焉を迎えました。露出狂と間違えられ城の兵士に捕らえられたのです。言い逃れをしようにも現行犯だったため言い訳は通じません。このまま牢獄に閉じ込められて死刑執行を待つんだわ。さようならハイデリン。世界を救えなかったことは心残りだけれど、新しい世界を一目見ることができて幸せだったわ。旅の続きは新しい光の戦士たちに託します。次の旅では世界を救えることを祈っているわ。あとジンさんぜったい許さない。
…よし。ハイデリンに別れの挨拶もしたし、覚悟もできた。さあ、私たちを捕らえてみなさいよ!3秒で土下座してあげるから!
そんな不安でいっぱいの私の耳を貫いたのは、まったく想像していなかった言葉だった。
「ムムッ、もしやそなたたちは光の戦士か?」
なんでわかるの?なんでわかるの!?!?!?
みんなが兵士の言葉に唖然とする中、ジンさんはひとり微笑をうかべていた。
「王女を救ってくれー!」
王の間に通された私たちは、開口一番、コーネリア王よりこのように言われた。
城の兵士曰く、いつもは冷静な王だが、今は気が気じゃないらしく、いつもの冷静さはない。
当然か、自分の娘が得たいの知れない何者かによってさらわれたのだから。
「コーネリア王、心中お察しします。必ず王女様をお助けいたしましょう。」
「光の戦士たち…たのむ、どうか王女を…」
さて、場の雰囲気で『助ける』と言ったものの、犯人の目星や居場所がわからないことには手の打ちようがない。どうしたものか…
次のアクションについて私たちが手をこまねいていると、突然部屋の扉がドーンッと勢いよく開かれた。
「報告!ほうこーーーく!」
「何事だ!」
「ハッ!王女を連れ去った犯人の目撃情報がありました!犯人は騎士のガーランドとのことです!」
「なんだと!?ガーランドが!?」
どうやら誘拐犯の目撃情報があったようだ。
しかも報告兵とコーネリア王の反応からするに、今回の誘拐は内部犯の犯行らしい。
「ガーランドは現在城の北にあるカオス神殿に立てこもっている模様!」
「ただちに兵をおくれ!」
「ハッ!」
犯人の居場所もバッチリ特定できているのね、この城の諜報員は優秀だわ。
これで次のアクションが起こせるわ、私たちも北のカオス神殿に向かうわよ。
私たちが神殿に向けて出発するため王の間を出ようとしたとき、再びコーネリア王から王女救出をお願いされた。
これまでにエオルゼアでも数々の難事件を解決してきた私たちに任せておいてちょうだい。
誘拐犯ごときにおくれは取らないわ。
私たちは王女様を救うため、城の北にあるカオス神殿へと向かった。
そういえば王女様の名前を聞かなかったけれど…まぁなんとかなるか。
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