こんにちは、コニー(@ConnieTarte)です。
FF14を始めてからずっと気になっていた書籍があります。
その書籍というのが…
吉田の日々赤裸々。
この書籍には、いろいろあって崖っぷちに瀕したFF14に起きた、奇跡とも言える復活劇が記されているとのこと。
しかも、この本の著者は奇跡を起こした張本人であるゲームプロデューサー兼ディレクターの「吉田直樹」さん。
FF14ファンなら気になっちゃいますよね?
先日読み終えましたのでレビューします!
レビューの前に
FF14の悲劇
本のレビューの前に、FF14の悲劇について少し触れておきます。
FF14(ファイナルファンタジー14)は、大手ゲームメーカー「スクウェア・エニックス」が開発したファイナルファンタジーシリーズの第14作目で、インターネットを通じて世界中の人とリアルタイムで遊ぶことができるMMORPGです。
2010年9月30日にサービス開始されたのですが、なんやかんやあって2012年12月31に一旦サービス終了。
その後、2013年8月27日に新生FF14(バージョン2)としてサービスが再開され、今もサービス継続中のゲームです。
「なんやかんや」の部分、気になります?
はいわかりました、それでは説明しましょう。
ユーザーインターフェースの構造問題、多くの深刻なバグ、システム上あるいは仕様上の欠点・欠陥、メールシステムなどのインフラの欠如、コンテンツの少なさ、ゲームバランスの問題などMMOゲームとしての基本的システムについての不満がユーザーより数多く出るようになった。
ウィキペディア ファイナルファンタジーXIV
つまり一言で言うと、バグだらけ&つまらなかったからだそうです。
ゲームにはバグやつまらないといった感想は付き物ですが、大手メーカーのゲームでもこんなことになるんだ…って感じですね。
でも、それを再建した男がいる。
そう、我らがFF14ゲームプロデューサー兼ディレクターの「吉田直樹」さんです。
奇跡を起こした男「吉田直樹」
バグだらけ&コンテンツ不足などの理由によりサービス停止に追い込まれた初代FF14(プレイヤーからは旧FF14や根性版などと呼ばれている)。
このままでは終われない…
スクウェア・エニックス社は、FF14のサービス再開に向けて開発体制を一新。
新しくプロデューサー兼ディレクターに就任したのが、FF14に奇跡を起こした男であり、今回ご紹介する本の著者でもある「吉田直樹」さん。
プレイヤーからは「吉P」という愛称で親しまれています。
ゲーム内でプレイヤーと交流している姿を見かけることも珍しくありません。
プレイヤーのパーティ募集に吉Pが参加したり、公式生放送「吉P散歩」を開催したりなどなど。
ちなみに彼がなぜプロデューサーとディレクターを兼任しているのか。
人材不足だったから…なんていう単純でつまらない理由だったらきっと今のFF14はありませんね。
兼任にはちゃんとした戦略的な理由があり、その理由もこの本に書かれています。(10章『プロデューサーというお仕事』)
「吉田の日々赤裸々。」の概要
前置きがかなり長くなってしまいました。そろそろ本の紹介に入ります。
この本は、以前週刊ファミ通に連載されていたコラム"吉田の日々赤裸々。"が単行本化されたものです。
悲劇により崖っぷちに立たされたFF14が"新生"して復活するまでの過程を、FF14プロデューサー兼ディレクターの吉Pが自らが振り返っています。
ビジネスや苦労話などの小難しい話も書かれているのですが、著者が吉Pということで、そのキャラクター性のせいか全然堅苦しくなく、むしろ「フフッ」と笑みがこぼれるくらい面白く読むことができます。
また、FF14に関する話だけでなく、ゲーム業界のことや吉P自身のことについてなども記載されています。
ウォシュレットについて熱弁された回はさすがに「よしだ?」ってなりましたw(33章『連絡ください!』)
このようにFF14にとらわれずいろいろなことが面白く書かれているので、なかなか読み応えのある1冊となっています。
この本をオススメしたい人
FF14に興味がある方にはもちろんですが、その中でも次のような方達に特にオススメです!
- 新生するまでの運営側事情を知りたい方
- ゲームプロデューサーの仕事に興味がある方
- ゲーム業界に興味がある方
- 吉Pご本人に興味がある方
個人的に面白かった内容
私が「吉田の日々赤裸々。」を読んで面白いと思ったものをいくつかピックアップしてご紹介します。
メテオ計劃誕生の秘話?
「メテオ計劃(けいかく)」によってもたらされた第七霊災。
これはゲーム内シナリオの話ですが、実は現実世界のとあるイベントとリンクしています。
それが「旧FF14のサービス停止」です。
エオルゼアは第七霊災によって壊滅し終焉を迎え(旧FF14サービス停止)、その後世界が再生(新生FF14サービス再開)したのです。
"メテオ(衛星ダラガブ)を落として世界を壊そう"
なんとも大胆な発想ですよね。MMORPGならなおさらです。
逆にいうと、窮地に立たされているからこそできることとも言えます。
この「メテオ計劃(けいかく)」がどのようにして生まれたのか。
発案者である吉P自身が赤裸々に綴っています。(7章『空想と妄想の行き着くところ。』)
グローバルタイトルのプロデューサーは大変
FF14は日本語・英語・ドイツ語・フランス語に対応しています。
これら4言語でプレイできる…ユーザー側からするとありがたいこと(日本語しか読めないし書けない私にはあまり関係ないけど)ですが、ゲーム運営側にとってはとても大変なことです。
4言語分に対応させるためにメッセージテキストや音声を用意したりしないといけません。
「なんだ、たったこれだけか」
と思った方、ゲームプロデューサー業を甘く見ていますよ!
趣味でゲームを作ってるんじゃない、ビジネスでゲームを作ってるんだということです。
…はい、どういうことかさっぱりですね?
この本を読むとゲーム開発の裏側をいろいろ知れるので、特にゲーム業界の仕事に興味がある方にとっては面白い&有益になると思います。
ゲームプロデューサーの仕事について、吉Pが赤裸々に綴ってくれています。(特に21〜23章)
続編もあります
今回ご紹介したのは「吉田の日々赤裸々」の1巻です。
この本には続きがありまして、続編として発売されています。
使用したブックカバー
私はこの本を電車の中や外出先で読んでいました。
その時に気になったのが本の表紙。
別に見た目が嫌いとかそういうわけじゃないんですけど、この本を読んでるとヒカセンだってバレてしまいそうなことに抵抗あったので、この本が収まるブックカバーがないか探しました。
なかなかサイズの合うものが見つからず、半ばあきらめていたそんなとき!
見つけたのが「コンサイス ブックカバー 皮革調 四六判」です!
最初は同じシリーズの「A5判」を購入したんですが、こちらはサイズが少し大きくて使いづらかった印章です。
そのため、「四六判」を買いなおしたところ、サイズはバッチリだし、色も落ち着いてていいし、大変満足でございました。
人目を気にせず読書に集中できました!
最後に
今回は「吉田の日々赤裸々。」という本のご紹介をしました。
普段全く本を読まないし、読んだとしてもすぐ眠くなってしまう私ですが、この本は飽きずに最後まで読めました。
FF14に興味がある方はもちろん、ゲーム業界のことや、奇跡を起こした男「吉田直樹」さんに興味がある方はぜひ読んでみることをオススメします!
きっと楽しめるし、自分にとって何かいい発見があると思いますよ!
以上、どなたかのご参考になれば幸いです♪